「誰にでも届く」は誰にも届かない!成果を出すためのターゲット絞り込み術

デジタル広報支援

三重県内のシニア経営者・事業主の皆さま、こんにちは!地域の意義ある地域団体や会社のWEB活用を応援する、WEB広報支援担当の多田です。

前回は、ホームページやSNSを動かす前に欠かせない「リサーチ(周りの環境を調べること)」についてお話ししました。

世の中の動きやライバルの状況が見えてきたら、次はいよいよ「誰に向けて発信するか」を決める番です。

実は、現在のWEB発信において最もやってはいけないのが「誰にでも好かれようとすること」。「皆さん、うちの商品を買いに来てください!」「皆さん、うちのサービスを利用しておけばあ違いないですよ!」と広く全員に呼びかける発信は、情報が溢れる今の時代、誰の心にも引っかからずに通り過ぎてしまいます。

これからの時代、最も重要なのは「お客様の行動や考え方をすべての基点にする(お客様目線)」ということ。今回は、あなたの発信を「まさに私のためのサービスだ!」とお客様に思ってもらうためのターゲットの絞り込み方を分かりやすく解説します!

なぜ、ターゲットを絞り込む必要があるの?

「お客さんを絞り込んだら、来てくれる人が減ってしまうのでは?」と不安になりますよね。

しかし、実際はその逆です。趣味嗜好がバラバラな現代において、誰にでも刺さるメッセージを作るのはほぼ不可能です。逆に「〇〇で悩んでいる、あなたへ」と絞り込むことで、その悩みを抱える人に「これ、私のことだ!」と強烈に気づいてもらえるようになり、選ばれる確率がグンと上がります。

ターゲットを絞り込むための、代表的な2つの手法をご紹介します。これはどちらか片方ではなく、「両方ともセットでやる」のが大成功の秘訣です!

手法①:論理的に市場を分ける「STP(エス・ティー・ピー)分析」

STP分析は、一歩引いた視点で「自分たちはどの市場で勝負するか」を整理する道具です。次の3つのステップで考えます。

  • S:セグメンテーション(市場を細かく分ける)

    まずは、お客さんを年齢、住んでいる地域、所得、ライフスタイル(例:退職後のシニア、現役で働くシニアなど)で細かくグループ分けします。

  • T:ターゲティング(狙うお客さんを決める)

    細かく分けたグループの中から、「私たちが力になれるのはこの人たちだ!」という標的を選びます。これは一つだけに絞らなくても大丈夫です。

  • P:ポジショニング(立ち位置を決める)

    狙ったお客さんに対して、「ライバル店とはここが違う、うちの強みはこれ!」という差別化のポイント(立ち位置)を決めます。

💡 担当者からのアドバイス

ターゲティングとポジショニングは、最初から完璧を目指さなくて大丈夫。まずは「きっとこうだろう」という仮説でOKです!ただし、ターゲットを極端に絞り込みすぎて「三重県内で対象者が3人しかいない…」となっては商売が成り立ちません。事業がしっかり継続できるかどうかのバランスは意識しましょう。

手法②:お客様の心に寄り添う「ペルソナ設定」

STP分析で狙う市場を決めたら、次は「ペルソナ」を作ります。 ペルソナとは、あなたの会社にとって「理想的なお客様像(架空の1人)」のことです。

「60代・女性」といった大雑把なものではなく、名前、年齢、お仕事、家族構成、休日の過ごし方、今どんなことに悩んでいるかまで、まるで実在する人物かのように具体的に想像して物語を作っていきます。

【ペルソナを立てる素晴らしいメリット】

  1. 「その人」に向けて語りかけるように文章が書ける

    大勢に向けて書くよりも、特定の1人に宛てて書く手紙の方が、読んだ人の心を動かします。結果として、そのペルソナの周りにいる同じような属性の人たちにも、深く刺さることが多いのです。

  2. ホームページやSNSの世界観が統一される

    「この人はどんな写真が好きかな?」「どんな言葉遣いなら安心してくれるかな?」と基準ができるため、発信の軸がブレなくなります。

おすすめの裏ワザ!

頭の中だけで想像するのが難しい時は、あなたのお店に実際に来てくれている常連さんや、理想に近い実在の方に「普段どんなことで悩んでる?」「スマホで何を見てる?」とインタビューやヒアリングをしてみるのが非常に有効です。

まとめ:論理と共感、両方揃ってファンができる

今回ご紹介した2つの道具には、それぞれ得意分野があります。

道具 特徴 メリット
STP分析 論理的にお店が勝てる市場を見つける 独りよがりな商売になるのを防ぐ
ペルソナ設定 お客様の深層心理(本音)を想像する お客様の心に寄り添った温かい発信ができる

この両方をしっかり行うことで、あなたのホームページやSNSは、地域の皆さまに愛される「特別な場所」へと育っていきます。

「うちの理想のお客さんは、どんな人だろう?」——今夜、ノートを開いて1人の顔を思い浮かべることから始めてみませんか?