三重県内のシニア経営者・事業主の皆さま、こんにちは!地域で意義ある事業を展開されている地域団体や会社のWEB活用を二人三脚で応援する、WEB広報支援担当の多田です。
前回は、ホームページやSNSで「誰に届けるか(ターゲットの絞り込み)」についてお話ししました。狙うお客様像(ペルソナ)がハッキリ見えてきたら、次はいよいよ「自分たちの強み(自社だけが提供できる価値)」を洗い出す番です。
世の中にたくさんあるお店や会社の中から、お客様に「あなたのお店を選んでもらう理由」を作るステップ。自分のことを客観的に理解するのは難しい作業ですが、ここから逃げてしまっては、いつまで経ってもターゲットに刺さる情報発信はできません。
その他大勢に埋もれないために、自社ならではの価値をしっかり言葉にしていきましょう!
1. 他社にはない、自社だけの強み「USP」とは?
マーケティングの世界では、自社だけが提供できる独自の強みのことを「USP(ユニーク・セールス・ポジション)」と呼びます。日本語では「独自の強み」のことです。
ただし、強みと言っても「あれもできます、これもできます」と、できることをむやみやたらに並べるだけでは、お客様の心には響きません。
顧客の心をグッと掴むUSPには、必ず「ストーリー(物語)」があります。 自社の強みをバラバラに伝えるのではなく、次の3つの要素に分解して、物語のようにつなげてみましょう。
魅力的な強みを作る「3つの要素」
【スキル(ノウハウ)】:長年培ってきた高い技術や、独自のやり方
【実績・道のり】:これまでにお客様に喜ばれてきた歴史や、ピンチを乗り越えてきた経験
【想い】:どんな気持ちでこの商売をしていて、将来この地域をどうしていきたいか
この3つが一本のストーリーとして繋がったとき、お客様は「なるほど、だからこのお店は信頼できるんだ!」と深い共感を寄せてくれるようになります。
2. 自社の強みを引き出す「7つの質問」
「そうは言っても、うちの会社には大した強みなんてないけど…」と思われる方も多いはず。自分たちの良さは、毎日当たり前にやっていることの中に隠れているため、自分では気づきにくいものです。
そこで、まずは把握できている強みを一気に書き出してみた上で、以下の「7つの質問」に対して、ノートに思いつく限りの答えを書き出してみてください。
強みを見つけるための7つの魔法の質問
どうして今の仕事(事業)を始めようと思いましたか?
今までの実績、あと今までに乗り越えた最も大きなピンチがあれば教えてください。
お客様が御社を選ぶ際、決め手となったと思われるポイントを教えてください。
ここだけはゆずれない、または人から驚かれた仕事でのこだわりを教えてください。
競合他社よりしっかりできているところ、またできていないと思われる点はどこですか?
御社の優良・常連顧客に共通する点などがあれば教えてください。
最も心に残っているお客様からいただいた感謝の言葉を教えてください。
10年後、この地域で御社はどのような存在になっていたいですか?
📝 質問に答えるときの4つの注意点
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① 定量的なデータ(数字)を入れる:「たくさん」ではなく「創業30年」「のべ1,500人が体験」など、具体的な数字を入れると説得力が出ます。
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② 何も出てこない時は「想い」から書く:実績や技術に自信が持てない時は、「なぜこの仕事をしているのか」という熱い想いや将来の夢から書き始めてみましょう。
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③ 業界内の「当たり前」を疑う:あなたにとって普通の作業が、一般のお客様から見れば「そこまでやってくれるの!?」という凄い強み(スキル)であることはよくあります。
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④ 嘘はつかない:WEBの世界では誠実さが一番です。誇大広告をせず、等身大の良さを書きましょう。
💡 応用編:AI(Gemini)の力を借りてストーリーにまとめよう!
7つの質問の答えが書けたら、パソコンやスマホのAIアシスタント「Gemini(ジェミニ)」にそのまま読み込ませてみましょう。
使い方はとっても簡単。Geminiに以下のように話しかけてみてください。
【Geminiへの指示の出し方例】 「私は三重県で〇〇業を営んでいます。以下の7つの質問の回答をもとに、私のビジネスの『実績・スキル・想い』を整理して、お客様に共感してもらえるストーリー形式のUSP(独自の強み)を書き出してください。 (ここに7つの質問の回答を貼り付ける)」
これだけで、AIがあなたのバラバラだった言葉を、お客様に伝わる綺麗なストーリーへと仕立て直してくれます。ぜひ試してみてください!
3. 最も重要なのは「ターゲットに刺さるか」のすり合わせ
最後に、一番大切なポイントです。 せっかく素晴らしい強み(USP)を洗い出しても、それが前回決めた「ターゲット(ペルソナ)」に刺さらなければ意味がありません。
ここが間違っていると、ブログやSNSでどれだけいい情報発信ができても、思っていたような顧客が集まらず、無駄な労力ばかりかかって何も前に進まないということになってしまいます。
「この強みは、絞り込んだあのお客様の悩みをハッピーに変えられるだろうか?」
この「ターゲット」と「強み」のすり合わせこそが、WEBマーケティングで最も重要な作業となります。
まとめ:あなたの歩んできた道のりが一番の武器になる
自社の強みを見つめ直す作業は、これまでの歩みや乗り越えてきたピンチを振り返る素敵な時間でもあります。技術や実績はもちろん、皆さまが持つ「地域のお客様を大切にしたい」という熱い想い(ストーリー)こそが、大企業には真似できない、WEB発信における最大の武器になります。
まずは1つの質問からで構いません。ぜひノートを開いて、あなただけの「宝物(強み)」を掘り起こしてみてください!

