勧学寺|桜の名所・走井山公園に隣接する矢田城跡に建つお寺

勧学寺(かんがくじ)について

桑名市の湾岸までが見渡せる知る人ぞ知る桜の名所としても知られる走井山公園に隣接したお寺で、走井山 勧学寺 (はしりいざん かんがくじ)と言います。

聖武天皇の代に、行基によって開創されたと言われ、室町時代までは走井山の北麓にありましたが、信長軍に滅ぼされた矢田城跡地に、桑名藩主・松平定重によって再建されました。

走井山の名前は、水が走り出すほどの井戸に由来すると言われています。

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勧学寺(かんがくじ)へのアクセス

三岐鉄道北勢線馬道駅の踏切を渡って、閑静な住宅街を上り切ったところにある走井山公園に隣接して建てられているお寺です。

住所:〒511-0821 三重県桑名市大字矢田266


最寄り駅:三岐鉄道北勢線・馬道駅から240m

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勧学寺(かんがくじ)のみどころ

走井山矢田城主によって深く信仰された観音様

本尊は、室町時代に北伊勢地方に勢力を持った矢田家の城主が信仰していたと言われる千手観音立像で、開帳は8月9日・10日の「十日観音」に行われています。

本堂内陣の中央に置かれた黒い厨子を開けると、大きな顔にがっちりした身体に千手の御手は厚みがある、163センチの一木造りの観音様があり、平安後期の作で、三重県の文化財指定となっています。

ただし破損が甚だしく、千手の御手も多数欠けていたため、1964年に補修復元されました。

本堂の天井には「水飲み龍」が

本堂の天井には「水飲み龍」と呼ばれる龍が大きく描かれていて、この龍は夜になると本堂を抜け出し、山麓にある井戸(走井)に水を飲みに行くので、龍が動けないように鉄の楔が打ち込まれたといわれています。

今も龍のこめかみにはクサビこそありませんが、その穴がくっきりと空いています。

精巧に作られた仏足石

境内にある仏足石は彫刻が精巧にできており、見どころの一つとなっています。

地元の人々の尽力により、明治初期に再興

走井山矢田城は信長により落城しましたが、その城跡に桑名藩主の松平定重によって再建されました。
現在の本堂は、廃寺となり荒廃していたところを近在の信者有志の尽力によって、明治初期に再興された。

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