桑名市の伊勢西国三十三所観音を巡ろう
伊勢西国三十三所観音霊場(いせさいごくさんじゅうさんしょかんのんれいじょう)は、三重県内にある観世音菩薩で構成された霊場で、お伊勢参りとともに多くの参拝者が訪れる由緒ある古巡礼です。
伊勢国安濃津の僧・道源が開創したと言われており、少なくとも千年以上の歴史を持つとされています。
伊勢西国三十三所観音霊場はそれぞれに札番がついていますが、この札所の番号は昔の参拝順路に基づいてつけられており、必ずしもその通りに巡る必要はありません。
そんな伊勢西国三十三所観音は、北はいなべ・桑名から、南は伊勢市・鳥羽市までと広範囲にわたっており、一気に走って歩いて巡るのはほぼ不可能。
そこで今回の記事では桑名市にある伊勢西国三十三所観音巡りのルート一例を紹介していきます。
桑名市の伊勢西国三十三所観音巡りおすすめルート
A スタート地点 桑名駅
JR東海、近鉄・養老鉄道の3線が乗り入れていて、養老線の起点ともなっています。
駅舎は2020年に生まれ変わり、JRと近鉄の改札が分離されました。
↓ 最短距離 500m
B 番外 大福田寺(だいふくでんじ)|桑名市
本尊は引阿弥陀如来で、ほかに歓喜天「桑名聖天」を祀り、生駒聖天・待父山聖天とともに日本三歓喜天の一つに数えられます。
4月1日・2日には無病息災と学業成就を願う火渡り祭りが行われ、2日には重要無形民俗文化財の「伊勢大神楽」が奉納されます。
↓ 最短距離 750m
C 31番礼所 勧学寺(かんがくじ)|桑名市
閑静な住宅街を上り切ったところにある走井山公園に隣接するお寺で、桑名市の湾岸までが見渡せる桜の名所としても有名です。
戦国時代にはここに矢田城という城があり、織田信長によって滅ぼされましたが、桑名藩主・松平定重によって跡地に本堂が再建されました。
↓ 最短距離 5.5km
D 30番礼所 安渡寺(あんどじ)|桑名市
奈良時代前半に開創されたと伝えられ、星川の高台に建ち「星川の観音さん」として地元の方々に親しまれています。
聖観音立像が桑名市指定有形文化財(彫刻)に指定されています。
↓ 最短距離 7㎞
E 32番礼所 飛鳥寺(ひちょうじ)|桑名市
正式名称は雨尾山味光院飛鳥寺というとおり、雨尾山の高台にあり木曽三川や名古屋市街、濃尾平野、木曾御嶽が眺められる絶好のロケーションにあります。
十一面観音の持つ黄金の花瓶をくわえた霊鳥が飛来した寺という事で、飛鳥寺の名前が付けられました。
↓ 最短距離 7.5㎞
F 33番礼所 多度観音堂(たどかんのんどう)|桑名市
763年多度大社の東の地にて、満願禅師が道場を開き、ある夜多度大神の信託を受けて、堂を建立したのが起源と言われています。
観音堂の内部には千手観音菩薩と、十一面観音菩薩の立像があります。
↓ 最短距離 1.7㎞
G 養老鉄道・多度駅
桑名市多度町小山にある養老鉄道養老線の駅です。
伊勢西国三十三所観音霊場を走り歩こうシリーズ
●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(鳥羽編) 約15㎞
青峯山の山頂にある正福寺に向かう峠走からスタートして、鳥羽駅近くにある金胎寺までを走るコースです。
●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(伊勢編) 約31.5㎞
金剛證寺に向かう朝熊山の登山道が難関となる、伊勢市内の伊勢西国三十三所観音霊場を巡るコースです。
●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(伊勢~大台編) 33.5km
伊勢神宮外宮のすぐ近くにある伊勢市駅から、伊勢市→玉城町→度会町→大台町と1市3町を巡るコースです。
●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(大台~松阪編) 約25㎞
多気町の誇る3つのお寺をめぐった後、松阪駅のすぐ近くにある継松寺まで走り抜けるコースです。
●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(津編) 約23㎞
長谷山の中腹にある長谷寺に向かう道中が最大の難所となる、津市内の5つの伊勢西国三十三所観音を巡るコースです。
●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(亀山編) 約21.5㎞
小高い場所にある宗徳寺や野登寺に向かう道中が難所となる、亀山市の伊勢西国三十三所観音霊場を巡るコースです。
●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(鈴鹿編) 約27㎞
鈴鹿サーキット周辺のアップダウンを超えて鈴鹿市を東西に広く4つのお寺を巡るコースです。
●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(四日市編) 約17.5㎞
四日市を南から北まで、比較的フラットな道を走り進めながら4つのお寺を巡るコースです。
●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(菰野・いなべ編) 約17.5㎞
菰野町からいなべ市に向かうきつめのアップダウンが続く道を走りながら、3つのお寺を巡るコースです。
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