聖宝寺|藤原期に造られた庭園や滝、紅葉など景観抜群のお寺

聖宝寺(しょうぼうじ)について

鳴谷山聖宝寺は深い山の中にあり、平安初期に天台宗の開祖・最澄によって開かれたお寺で、当時は七堂伽藍(主要な建物が整備されているお寺の事)を持つ広大な境内があったと言われますが、戦災で焼失し、江戸時代中期に再興されました。

現在は【臨済宗】妙心寺派のお寺で、本堂の十一面千手観音は33年に1回の御開帳のほか、11月第3日曜日に御開帳されます。

仏教の教えを表すとされる回遊式庭園が紅葉の名所として知られているほか、夏場の酷暑でも涼しい風が吹くとされる最澄ゆかりの鳴谷滝や、70本のカエデなど見どころの多いお寺です。

伊勢西国三十三所観音巡礼 第32番

三重県内にある観世音菩薩で構成された霊場で、お伊勢参りとともに多くの参拝者が訪れる由緒ある古巡礼です。

伊勢西国三十三所観音巡礼について詳しくはこちら

聖宝寺へのアクセス

藤原岳の一合目にあたる、標高277mに建つ古い寺で、紅葉の名所として有名です。

入り口となる石段下から大きなイチョウの木と鐘楼堂をあおぎながら、石段を上がったところにあります。

住所:〒511-0518 三重県いなべ市藤原町坂本981


最寄り駅:三岐鉄道三岐線・西藤原駅から1.8㎞

聖宝寺を巡る旅ランウォーク

【ランタビルート】伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(菰野・いなべ編)(33.5㎞)

菰野町からいなべ市に向かうきつめのアップダウンが続く道を走りながら、3つのお寺を巡るコースです。

聖宝寺の見どころ

最澄作と言われる十一面千手観音像

本堂は開創1200年の2010年に改装、内陣中央に置かれた金色に輝く厨子、その前立も金箔をまとう十一面千手観音像ですが、最澄作と言われる本尊は金色ではなく黒いお姿をしているとされています。

信長の兵火を逃れるために土中に埋めたからと伝えられ、像高50~60センチの十一面千手観音立像は修復の際に江戸時代初期作であることが分かりました。

それでも金箔は施さず、伝承の黒い姿をとどめた本尊は、33年に一度のご開帳のほか、毎年、紅葉が見ごろとなる11月第3日曜日に開帳される秘仏です。

回遊式庭園の名園は紅葉の名所

平安時代・藤原期に造園されたとされる庭園は、池泉回遊式庭園と言われ、当時のままに保存されています。

池には回遊式と築山式があり、回遊式の大きい池は別名浄土池と呼ばれ、浄土の世界を表していると言われます。

中央の小さな島には弁天堂(弁財天を祀る)が安置され、太鼓橋が架かっています。

また紅葉が池に映りこむ「さかさもみじ」が有名で、近年は紅葉の時期に行われるもみじ祭では、多くの参拝客でにぎわいます。

最澄ゆかりの鳴谷滝

境内には藤原岳から湧き出る伏流水が石灰岩の地中に流れ落ちる2本の滝「鳴谷の滝」があり、涼しい風が吹くことで夏場に特に人気のスポットです。

山に入って谷が鳴くところに寺を建てよという最澄の命のもと、建てられたのが始まりで、山号の鳴谷山の由来ともなっています。

江戸時代中期からは禅宗の寺として

1580年の信長の兵火により焼失。

再興されたのは江戸時代中期、大圓宝鑑愚堂国師(だいえいほうかんぐどうこくし)により、そこから禅宗・臨済宗の寺として歩んできました。

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