尾高山観音堂|特徴ある六角堂がシンボルの「尾高の観音さん」

尾高山観音堂について

尾高山観音堂は尾高高原のふもとの、樹齢300年をこえる檜の巨木が並ぶ参道の先にある六角堂が特徴的なお寺で、「尾高の観音さん」として親しまれています。

六角堂の堂内には聖徳太子が作ったとされるm高さ約1.7㎞の木造千手観音菩薩像が祀られています。

現在は2.5㎞ほどの距離にある慈眼寺の奥の院として、地域の皆さんによって大切に維持管理されています。

伊勢西国三十三所観音巡礼 元25番

三重県内にある観世音菩薩で構成された霊場で、お伊勢参りとともに多くの参拝者が訪れる由緒ある古巡礼です。

尾高山観音堂へのアクセス

高くそびえる樹齢300年余のヒノキの参道の先にあります。鈴鹿山脈の中ほど、標高千メートル級の釈迦ヶ岳の東麓にある山寺で、冬場には積雪も多い場所です。

住所:〒510-1326 三重県三重郡菰野町杉谷2291−2


最寄り駅:近鉄湯の山線・中菰野駅から7.1㎞

尾高山観音堂を巡る旅ランウォーク

伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(いなべ・菰野編)

尾高山観音堂の見どころ

珍しい六角堂のお堂

六角形のお堂の屋根がある本尊の観音様の安置される六角堂は、地元の杉谷の宮大工の増田兵蔵が建てたとされています。

現在の六角堂は江戸時代に再建されました。

珍しい六角堂のお堂は、修験者が唱える「六根清浄(ろっこんせいじょう)」にちなみ、六を角にした形で、修験道の役行者に始まる寺の来歴をお堂の形で今に伝えていました。

聖徳太子策と伝わる観音様

本尊の秘仏、十一面千手観音は聖徳太子作と伝わり、毎年4月に開帳されます。

古代、修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)(役小角)にゆかりがあり、諸国を巡り、釈迦ヶ岳で修行していたところ、千手観音が役行者と仏縁を結びたいと僧侶の夢に告げ、祀られたのがはじまりと伝わっています。

一説には奈良の大安寺の仏像が迎えられたという伝えもあります。

大安寺は南都七大寺の一つに数えられた古寺。

菰野町の隣の大安町は、大安寺の寺領だったと言われ、堂塔の建立に欠かせない良材がほしかったそうです。

毎年4月に開帳される高さ1.7メートルの木造十一面千手観音立像は岩の上に立たれる岩屋台座の古い形をとり、両の手を体躯の正面で合しています。

この観音様が聖徳太子作と伝わるのは大安寺が、聖徳太子ゆかりの寺とされるからだそうです。

役行者像が安置される行者堂

六角堂と渡り廊下で結ばれた行者堂には、役行者像が安置されていますが、真っ暗な姿です。

戦国時代に信長の兵火に遭い、堂塔はことごとく焼失した影響とも言われています。

かつては伊勢西国三十三観音霊場第25番

古くは引接寺(いんじょうじ)として、二十五番を名乗っていました

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