伊勢神宮はなぜ日本国において別格の神社でありつづける4つの理由

三重県が誇る伊勢神宮(正式には「神宮」)は、日本全国を見渡しても別格の神社とされています。

伊勢神宮が創建されたのは2000年前で、奈良時代の日本書紀には「出雲大神宮」「石上神宮」と並んで三大神宮の一つとして記されました。

かつての日本の都であった奈良や京都でもなければ、現在の日本の中心である東京でもない三重県にある伊勢神宮が、なぜそこまで別格扱いされ続けるか?

それには下記のような理由があると言われています。

伊勢神宮が別格であり続ける4つの理由

日本の最高神・天照大御神が祀られる

伊勢神宮には天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀っており、日本の神話において太陽の女神とされている天照大御神は、皇族のご先祖で日本人の総氏神として最も尊い神様と言われています。

そのため、伊勢神宮は日本の神道において最も重要で神聖な場所とされています。

天照大御神を祀ることで、日本の国家や皇室との深い関わりがあります。

日本の伝統や文化と結びつく神道の中心

伊勢神宮は神道の中心地であり、神社そのものが日本の伝統や文化、信仰と深く結びついています。

20年に一度、式年遷宮(しきねんせんぐう)が行われ、神宮の建物が定期的に新しく建て替えられることで、神聖性が維持されています。

多くの儀式や祭りなどの年中行事がある

伊勢神宮では多くの年中行事や祭りが行われます。

例えば、新年の神事や神宮奉納祭、また皇室関連の儀式などが執り行われ、その祭りのたびに多くの参拝者が訪れます。

環境への配慮

伊勢神宮は、その周辺の自然環境への配慮が際立っています。

周辺の森や海が神聖視され、神宮の建て替えの際には、材木の伐採や取り扱いに神聖な儀式が行われるなど、環境保護への意識が見られます。

2023年の伊勢神宮参拝客数は700万人越え

これらの要因が結びついて、伊勢神宮は日本の文化や宗教において特別な存在とされ、多くの人々が訪れる聖地となっています。

古くは平清盛や足利義満、織田信長など多くの偉人が参拝したと言われる伊勢神宮は、庶民のお伊勢参りが大流行した江戸時代には、年間500万人以上が訪れたと言われています。

当時の日本の人口は3千万人ほどだったので、6人に1人近い割合で、訪れた計算になります。

そんな伊勢神宮の2023年の参拝客数は700万人越えと、コロナ感染拡大後では最多人数を更新したとの事。

最近は外国人参拝客も多くなってきていてと(2023年11月までの外国人参拝客数は7万7251人)、今後ますます多くの人々より信仰され続ける、心のよりどころとなりそうです。

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