有酸素運動において重要な数値となる最大酸素摂取量=VO₂MAXとは

最大酸素摂取量=VO₂MAXとは

最大酸素摂取量=VO₂MAXという言葉をご存じですか?

最大酸素摂取量とは、1分間に体重1kgあたり取り込むことができる酸素の量のことで、最大酸素摂取量が高いという事は、大量の酸素を筋肉に取り込んで、多くのエネルギーを体内で生成できるという事になります。

最大酸素摂取量はランニングなどの有酸素運動においてかなり重要な数値と言われており、マラソンランナーなど中長距離のトップランナーは例外なくこの数値が高いです。

ちなみに女性の最大酸素摂取量は、男性の最大酸素摂取量に比べると10~15%低いと言われていますが、これは女性は生命維持のために必要な必須体脂肪率が高く、血中のヘモグロビン濃度が低いからであるそうです。

最大酸素摂取量を高めるには?

最大酸素摂取量を高めるためには、酸素を筋肉に運び込む能力の向上させていく必要があります。

この能力を向上させるには、「最高心拍数」「一度の心臓の拍出で送り出される血液量」、「血中のヘモグロビン量」、「活動筋に運搬される血液配分」が重要な要素となります。

この中で活動筋に運搬される血液配分は自分で変えることはできず、最大心拍数は遺伝によって決まっているため、トレーニングで改善することはできません。

そうなるとトレーニングで強化することができるのは、「一度の心臓の拍出で送り出される血液量」という事になります。

心拍ごとにくみ出される血液量は、1回拍出量(SV)と呼ばれ、心臓の左心室が大きいと、多くの血液をためることができるのですが、血液量はトレーニングによって増大させることができ、より多くの血液を左心室に貯められるようになります。

そして左心室が強いと、心臓はより強く収縮し、より多くの血液を体内に送り出すことができるようになります。

最大酸素摂取量を高めるためのトレーニングは?

最大酸素摂取量を高めるために最も重要となってくるのは、1回拍出量(SV)の増加という事になります、

その1回拍出量の増加のために、最も重要になってくるのが、全力の8割前後の疾走とジョギングなどのレストを交互に繰り返すインターバル走。

インターバル走について詳しくはこちら

最大酸素摂取量を向上させるための刺激は、最適強度ゾーンで走った時間の合計によってもたらされると言われており、この最適強度ゾーンはインターバル走において最適ペースで走った時の強度が目安となります。

1kmインターバル走での最適ペースの目安は?

400mインターバル走での最適ペースの目安は?

ただインターバル走はランニングトレーニングにおいてもかなりきつい部類のトレーニングで、頑張りすぎると怪我や不調にもつながります。

初心者の方はある程度長い距離・時間を走れるようになってから、またある程度走歴を積んでいる方も週一ペースでの実施でも十分効果が期待できることを心にとめて、最大酸素摂取量の向上につなげていってください!

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