千手院賢明寺について
千手院賢明寺(せんじゅいんけんみょうじ)は聖武天皇の勅を受けた行基によって開創されたと伝えられ、本尊は春日仏師が刻んだ救世千手大悲観音菩薩で「千手院の観音さん」と呼ばれ、子宝と縁結びの寺として信仰されています。
立派な仁王門は江戸時代の建立で、市の有形文化財に指定されています。
伊勢国司の北畠氏や藤堂高通などの代々の祈願所と定められたほか、中御門天皇が本尊に子授けの祈願をしたところ、皇太子(後の桜町天皇)が生まれた事より、菊の御紋章と勅額が贈られたという由緒あるお寺です。
また津藩の家系断絶を回避するために建てられた、藤堂家久居藩ゆかりのお寺でもあります。
本堂前には徐病の功徳がある「びんずる尊者(なでぼとけ)」がおかれていて、痛いところがあれば撫でてると治癒されると言われています。
厄年の人が豆をまく2月の節分会式、8月中旬に無病息災を祈願して行われる伝統行事「茅の輪くぐり」や人形供養でも有名なお寺です。
商売の神様「白い狐の神」が祀られるお稲荷さんもあります。
伊勢西国三十三所観音霊場 札番 第13番
千手院賢明寺へのアクセス
住所:〒514-1125 三重県津市久居元町2059
駐車場:あり(無料)
最寄り駅:近鉄桃園駅から1.5㎞、久居駅から1.6㎞