伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(津編)|距離の目安・23㎞

津市の伊勢西国三十三所観音を巡ろう

伊勢西国三十三所観音霊場(いせさいごくさんじゅうさんしょかんのんれいじょう)は、三重県内にある観世音菩薩で構成された霊場で、お伊勢参りとともに多くの参拝者が訪れる由緒ある古巡礼です。

伊勢国安濃津の僧・道源が開創したと言われており、少なくとも千年以上の歴史を持つとされています。

伊勢西国三十三所観音霊場はそれぞれに札番がついていますが、この札所の番号は昔の参拝順路に基づいてつけられており、必ずしもその通りに巡る必要はありません。

そんな伊勢西国三十三所観音は、北はいなべ・桑名から、南は伊勢市・鳥羽市までと広範囲にわたっており、一気に走って歩いて巡るのはほぼ不可能。

そこで今回の記事では津市にある伊勢西国三十三所観音巡りのルート一例を紹介していきます。

津市の伊勢西国三十三所観音巡りおすすめルート

A ゴール地点 近鉄久居駅

津市久居新町にある、近鉄名古屋線の駅です。

久居の総鎮守・久居八幡宮などに行くなら、この駅で降りるのがお勧めです。

↓ 最短距離 1.6m

B 第13番 賢明寺|津市

聖武天皇の勅を受けた行基が作ったお寺で、本尊は春日仏師作の千手観世音菩薩立像を安置しています。

伊勢国司だった北畠氏、津藩藩主・藤堂高通公などの祈願所と定められ、中御門天皇が本尊に子が授かるよう祈願をしたところ、皇太子(後の桜町天皇)が誕生したことで、菊の御紋章と勅額が下賜されたといった由緒があります。

↓ 最短距離 9.5m

C 第15番 長谷寺|津市

近田山長谷寺(ちょうこくじ)は標高320mの長谷山の中腹にあり、奈良時代、大和国の長谷寺(はせでら)を開いた徳道上人が創建し、大和長谷寺を模した日本有数の大きさを誇る約7.9mの大観音が安置され、今なお像高6.6mの観音像を安置する多気町の近長谷寺(きんちょうこくじ)に対して「遠長谷寺(おんちょうこくじ)」として栄えました

↓ 最短距離 10㎞

D 第14番 恵日山 観音寺|津市

東海道中膝栗毛にも登場する、1300年の歴史を誇る名刹で、正式名称を「恵日山(えにちざん)観音寺 大宝院(だいほういん)」といいます。

浅草や大須と並んで日本三大観音の一つで津の観音さんとして親しまれる「聖観音立像」や、お伊勢参りの際にはこの仏さまにもお参りしないとご利益が半減すると言われる「国府の阿弥陀(こうのあみだ)如来」が有名で、開運・病気平癒・商売繁盛のご利益があるお寺です。

↓ 最短距離 1.5km

E 第17番 初馬寺|津市

馬寶山 蓮光院 初馬寺(ばほうざん れんこういん はつうまてら)は聖徳太子が開創されたと伝えられたお寺で、本尊は614年に聖徳太子が42歳の厄年の時に自ら刻んだと伝えられている馬頭観世音菩薩には厄除けや病気平癒のご利益があり、日本最古の厄除け祈願寺とも呼ばれています。

↓ 最短距離 500m

F 第16番 密蔵院|津市

白山 密蔵院は津藩二代藩主藤堂高次が白山妙理大権現の祈祷書としていたところ、病魔に侵され、病気平癒の祈祷をするとたちまち平癒したことから、この地に寺を創立させ年持仏が祀られたのがはじまりと言われています。

↓ 最短距離 100m

G 津駅

三重県の県庁所在地である津市の中心的な位置づけにある駅で、近鉄とJRのターミナルとなっています。

津偕楽公園や密蔵院、初馬寺、四天王寺などの名刹に走っていくなら、この駅で降りるのがお勧めです。

伊勢西国三十三所観音霊場を走り歩こうシリーズ

伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(鳥羽編)

伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(伊勢編)

伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(伊勢~大台編)

伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(大台~松阪編)

伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(亀山編)

伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(鈴鹿編)

伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(四日市編)

伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(いなべ~菰野編)

伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(桑名編)

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