子安観音寺|安産・子授け・子育てのご利益ある白子の子安観音

子安観音寺とは

白子山 子安観音寺(しろこさん こやすかんのんじ・shiroko san koyasu kannonji)は聖武天皇の代に開創されたと伝わり、1300年以上続く古刹(こさつ)で、難産を救い、子孫長久を守る「白衣観世音菩薩」をご本尊としています。

子安観音寺には、安産・子育て・子授けにご利益があるとされる「白子の子安観音」として親しまれています。

寺には徳川御三家からの安産祈願文も残るほど、全国的にも信仰を集めました。

伊勢西国三十三所観音巡礼 第19番

三重四国八十八カ所霊場 第16番

子安観音寺へのアクセス

住所:〒510-0254 三重県鈴鹿市寺家3丁目2−12


最寄り駅:近鉄鼓ヶ浦駅から230m

子安観音寺を巡る旅ランウォーク

伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(鈴鹿編)(27㎞)

三重四国八十八カ所霊場を走り歩こう(鈴鹿東部編)(26㎞)

鈴鹿の伊勢街道と伝統産業を巡る(11㎞)

子安観音寺の見どころ

安産・子授け・子育てのご利益がある白衣観音

本堂に祀られる、白い衣を頭からかぶり、身にまとった白衣(びゃくえ)観音は、手に何も持たず、右手を右ひざの上に、左手で体を支えていて、年に一度の開帳の秘仏です。

女性的な観音様は安産祈願と結びつき、安産はもちろん、子授け、子育ての霊場として知られています。

一年を通じて葉や花が絶えない不断桜

境内にある桜木は一年を通じて葉や花が絶えないと不断桜と呼ばれ、今から1200余年前、雷で焼失した寺跡から芽吹きました。

冬でも花を咲かせたことから、その木を天皇の宮中の庭に移したところ一夜にして枯れてしまいましたが、再び寺に戻すと蘇生したといわれます。

その不思議な力に奈良時代後期の女帝の称徳天皇は感激して、「ちかいありいつも桜の花あれば 見る人さへや ときはなるべし」という歌も詠みました。

不断桜も白衣観音の霊験があると言われ、不断桜は天然記念物となって、何代目かの桜木が数本、青々と葉を茂らせています。

不断桜は地域の産業とも結びついていて、着物に柄や文様も染めるために用いる型紙「伊勢型紙」は不断桜の虫食いの葉のの模様を小刀で切り抜いたのがはじまりと伝わる。

参拝記念の土産として、伊勢型紙の職人の「富貴絵(ふきえ)」も伝わっており、この富貴絵は職人の手なる不断桜が見事に咲いています。

江戸時代に建立された仁王門

旧伊勢街道沿いに堂々と立つ朱塗りの仁王門は、江戸中頃に建立されたもので、正面両脇に金剛力士を配した、江戸時代の楼門の典型ともいえる堂々とした構えで、三重県有形文化財(建造物)です。

その近くの石垣には、伊勢型紙の職人が彫刻刀を研いだ跡がくっきり残っていて、観音様のお力を授かりたいという職人の切なる思いが刻まれています。

子安観音寺周辺のおすすめスポット

子安観音寺からの走行・歩行距離 500m

 

おすすめの記事