三重四国八十八カ所霊場を巡ろう
三重四国八十八カ所霊場(みえしこくはちじゅうはっかしょれいじょう)は、四国にある空海ゆかりの88カ所の仏教寺院の霊場巡り「お遍路」の三重県版です。
空海が伊勢神宮へ参拝する際に実際に通った道を中心に、三重に広がる八十八カ所の巡礼地を巡ります。
巡る順番は一番札所から番号順に巡る「順打ち」、逆に八十八番礼所から自番号順に巡る「逆打ち」がよく言われますが、必ずしも番号順に巡る必要はなく、それぞれの目的に応じて、もしくはエリアごとに巡るような形でもOKのようです。
そんな三重四国八十八カ所霊場は、北はいなべ・桑名から、西は伊賀市・名張市、南は伊勢市・鳥羽市までと広範囲にわたっており、一気に走って歩いて巡るのはほぼ不可能。
そこで今回の記事では鈴鹿市西部にある三重四国八十八カ所霊場巡礼のルート一例を紹介していきます。
鈴鹿市西部の三重四国八十八カ所霊場巡りおすすめルート
伊勢鉄道・徳田駅|鈴鹿市
伊勢鉄道・徳田駅は三重県鈴鹿市徳田町にある、伊勢鉄道伊勢線の駅です。
次のポイントまで1.5㎞
第21番 府南寺|鈴鹿市
聖徳太子の開創と伝えられるお寺で、泰平山無量寿寺と補陀落山府南寺とが、天正の兵災後に合併して泰平山府南寺となった、真言宗御室派の準別格本山、寺格は二等格院です。
無量寿寺の本尊である阿弥陀如来は伊勢神宮内宮の天照大御神の本地仏とされており、府南寺の本尊・千寿観世音菩薩は「国府の観音」「上寺の観音」とも呼ばれています。
国の重要文化財に指定されている木造金剛力士立像は、運慶作と言われているほか、裏門東側には県指定天然記念物のアイナシが生育されており、見ごろは4月初旬から中旬です。
次のポイントまで500m
番外1番 石薬師寺|鈴鹿市
石薬師寺(いしやくしじ・Ishiyakushi ji)は東海道を参勤交代で通る大名が、道中の安全祈願のために立ち寄ったとされるお寺で、殿様の足元に配慮された丸みのある石段が残されています。
726年に泰澄というお坊さんが、地底から見つけた巨石が薬師如来の出現と悟り、草庵を建てたのがはじまりとされ、その後この巨石を弘法大師が自ら刻み、開眼供養を行った薬師如来像が本尊です。
次のポイントまで3.5km
第22番 観音寺|鈴鹿市
高神山 観音寺 (こうじんやま かんのんじ・Koujinyama kannonji)は、812年に弘法大師がヤマトタケルを仏像として祀ったのがはじまりと言われていますす。
この寺の裏山で起きた任侠史最大の大出入りと言われる「荒神山の喧嘩」が講談や浪曲などで「血煙荒神山」として取り上げられたことから、全国に荒神山として名が知られるようになりました。
次のポイントまで6.5km
第23番 円満寺|鈴鹿市
本尊に江戸時代初期の作と言われる大日如来を祀るお寺で、伊勢亀山藩より寺領の寄進を受けた記録もあり、かなり栄えていたと言われています。
毎年3月の初午の日に馬頭観音の手に紅白の綱を二ぐらせ、道外まで垂らされた綱を、参拝者が握って祈願する「お手引き観音行事」が行われています。
次のポイントまで2km
JR井田川駅|鈴鹿市
井田川駅は三重県亀山市井田川町にある駅で、JR関西本線の駅です。
旧県社の能褒野神社に走っていくなら、この駅で降りるのがお勧めです。
三重四国八十八カ所霊場巡りラン
三重四国八十八ヶ所霊場(桑名市・四日市市北部編) 25km
桑名市から四日市市北部までの弘法大師ゆかりの6つのお寺を巡るコースで、信貴山別院 千福寺に向かうアップダウンが最大の難所です。
三重四国八十八ヶ所霊場(四日市市中南部編) 28km
四日市市中南部にある弘法大師ゆかりの6つのお寺を巡るコースで、四日市西部にある法龍寺への道中が最大の難所です。
三重四国八十八ヶ所霊場(鈴鹿市東部編) 26km
鈴鹿市東部にある弘法大師ゆかりの8つの寺を巡るコースです。
三重四国八十八ヶ所霊場(亀山編) 36km
最後の国分寺に向かう山道が最大の難所となる、亀山市内にある6寺を巡る35㎞を超える高難易度コースです。
投稿者プロフィール
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合同会社ランシス代表社員。
合同会社ランシスは「ランウォーク」×「ツーリズム」×「WEB」を通じて、三重を走る、歩くモチベーションを創っていきます。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。
個人ブログ | セカンドウィンド四日市サイト | 三重県ウオーキング協会サイト
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