伊勢西国三十三所観音を走り歩こう(大台~松阪編)|距離の目安・25㎞

多気町・松阪市の伊勢西国三十三所観音を巡ろう

伊勢西国三十三所観音霊場(いせさいごくさんじゅうさんしょかんのんれいじょう)は、三重県内にある観世音菩薩で構成された霊場で、お伊勢参りとともに多くの参拝者が訪れる由緒ある古巡礼です。

伊勢国安濃津の僧・道源が開創したと言われており、少なくとも千年以上の歴史を持つとされています。

伊勢西国三十三所観音霊場はそれぞれに札番がついていますが、この札所の番号は昔の参拝順路に基づいてつけられており、必ずしもその通りに巡る必要はありません。

そんな伊勢西国三十三所観音は、北はいなべ・桑名から、南は伊勢市・鳥羽市までと広範囲にわたっており、一気に走って歩いて巡るのはほぼ不可能。

そこで今回の記事では大台町~松阪市に向かう伊勢西国三十三所観音巡りのルート一例を紹介していきます。

伊勢西国三十三所観音霊場について詳しくはこちら

多気町・松阪市の伊勢西国三十三所観音巡りおすすめルート

A 栃原駅

多気郡大台町栃原にあるJR東海紀勢本線の駅です。

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↓ 最短距離 5.5km

B 第12番 神宮寺|多気町

弘法大師の師である勧操(ごんそう)大徳によって開山され、その後この地を訪れた弘法大師が七堂伽藍を完成させたと言われています。

女人禁制の時代、女性が参詣できたため別名「女人高野」と言われ、地元では「丹生大師(空海・弘法大師のこと)」としても親しまれている「女人高野山丹生山神宮寺成就院」を号しています。

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↓ 最短距離 3km

C 第11番 近長谷寺|多気町

近長谷寺は885年に伊勢の国の豪族・飯高宿禰諸氏が人皇五八代光孝天皇の勅願所として建立したお寺です。

平安時代後期に作られた木造十一面観音立像(像高6.6m)で、大正2年に國の重要文化財に指定されています。

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↓ 最短距離 3km

D 第10番 金剛座寺|多気町

金剛座寺は藤原鎌足ゆかりの草創という説と、藤原不比等が開山したという2つの説が伝わるお寺で、讃岐の志度寺の別当寺として十一面観音を本尊としていました。

その後藤原不比等が内妻の菩提寺とするべく行基菩薩彫刻の如意輪観音を本尊にしたと言われて、この観音像は「志度の観音さん」として、婦人病・安産にご利益ありと多くの信仰を集めています。

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↓ 最短距離 13km

E 第8番 継松寺|松阪市

行基が建てた日本最初の厄除観音と言われており、地元からは岡寺、または岡寺観音として、厄除けの観音様として広く親しまれています。

3月には三重県内の仏教寺院の祭礼としては最大の初午大祭が行われ、この地方に春を呼ぶ行事として、厄年の方をはじめ多くの参拝客が訪れます。

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↓ 最短距離 500m

F 松阪駅|松阪市

三重県松阪市京町および京町一区にある、JRと近鉄の駅です。

松阪市のランドマーク的存在の松坂城や鈴の森公園に走っていくなら、この駅で降りるのがお勧めです。

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伊勢西国三十三所観音霊場を走り歩こうシリーズ

●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(鳥羽編) 約15㎞

青峯山の山頂にある正福寺に向かう峠走からスタートして、鳥羽駅近くにある金胎寺までを走るコースです。

●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(伊勢編) 約31.5㎞

金剛證寺に向かう朝熊山の登山道が難関となる、伊勢市内の伊勢西国三十三所観音霊場を巡るコースです。

●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(伊勢~大台編) 33.5km

伊勢神宮外宮のすぐ近くにある伊勢市駅から、伊勢市→玉城町→度会町→大台町と1市3町を巡るコースです。

●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(津編) 約23㎞

長谷山の中腹にある長谷寺に向かう道中が最大の難所となる、津市内の5つの伊勢西国三十三所観音を巡るコースです。

●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(亀山編) 約21.5㎞

小高い場所にある宗徳寺や野登寺に向かう道中が難所となる、亀山市の伊勢西国三十三所観音霊場を巡るコースです。

●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(鈴鹿編) 約27㎞

鈴鹿サーキット周辺のアップダウンを超えて鈴鹿市を東西に広く4つのお寺を巡るコースです。

●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(四日市編) 約17.5㎞

四日市を南から北まで、比較的フラットな道を走り進めながら4つのお寺を巡るコースです。

●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(菰野・いなべ編) 約17.5㎞

菰野町からいなべ市に向かうきつめのアップダウンが続く道を走りながら、3つのお寺を巡るコースです。

●伊勢西国三十三所観音を走り歩く(桑名編) 約23㎞

ゴールとなる多度観音堂に向かうきつめのアップダウンが最大の難所となる、桑名市の5つのお寺を巡るコースです。

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