明治の近代社格制度で高い格付けを受けた三重県の名社を走って巡ろう

国が支援した官社(官社・国社)

この明治時代に国が整えた社格制度の事を「近代社格制度」といいます。

全国各地にある神社の中で特に上位に位置付けられたのが、国からの支援を受けた「官社」という格付け。

この官社はかつて朝廷が運営にかかわる神社である「官幣社(かんぺいしゃ)」と、かつて朝廷から地方に派遣された国司が運営にかかわる「国幣社(こくへいしゃ)」の2つに分かれ、さらに大中小の三段階(官幣大社←官幣中社←官幣小社、国幣大社←国幣中社←国幣小社)に分けられました。

さらに靖国神社のように国のために貢献した人物を祀る「別格官幣社」という社格を加えた官社が、特に上位の社格に位置付けられました。

三重の官舎リスト

社名 住所
多度大社(国幣大社) 桑名市本町46
敢国神社(国幣中社) 桑名市東方西馬様 2194
結城神社(別格官幣社) 桑名市吉之丸9
北畠神社(別格官幣社) 桑名市新矢田2-24

三重県で官社の次に格付けられたのは県社

その近代社格の中で国でなく地方官の管轄となる神社の事を「諸社(しょしゃ)」といい、その諸車はさらに「府社」「県(縣)社(けんしゃ)」←「郷社(ごうしゃ)」←「村社(そんしゃ)」←「無各社(むかくしゃ)」に分けられ、府や県から支援を受けていました。

ちなみに三重県内において、諸社の中で最も上位に格付けられた「県社」の数は22社で、その中には鈴鹿市の椿大神社など、県内では比較的大きな神社が名を連ねています。

三重県の県社リスト

社名 住所
桑名宗社 桑名市本町46
尾野神社 桑名市東方西馬様 2194
鎮国守国神社 桑名市吉之丸9
立坂神社 桑名市新矢田2-24
鳥出神社 四日市市富田2-16-4
志氐神社 四日市市羽津甲2510
諏訪神社 四日市市諏訪栄町22-38
椿大神社 鈴鹿市山本町1871
都波岐奈加等神社 鈴鹿市一ノ宮町1181
伊奈富神社 鈴鹿市稲生西2-24-2
久留真神社 鈴鹿市白子1-15-15
能褒野神社 亀山市田村町1409
高山神社 津市丸之内27-16
香良洲神社 津市香良洲町高砂3675-1
波氐神社 津市一志町波瀬4248
大村神社 伊賀市阿保1555
菅原神社 伊賀市上野東町2929
陽夫多神社 伊賀市馬場951
比自岐神社 伊賀市比自岐683
佐那神社 多気郡多気町仁田156
宇流冨志禰神社 名張市平尾3322
官舎神社 伊勢市小俣町本町1446
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